Tulus (トゥルス)、1987年8月20日インドネシア西スマトラ州ブキティンギ生まれ、フルネームはMuhammad Tulus。幼少期より母親による影響で様々な音楽を聴いて成長し、大学では建築工学を学んでいる。子供のころから体の大きかったTulusは友達から象と呼ばれてきたという。この経験は、後に彼の代表曲のひとつでもありアルバムタイトルにもなっているGajah(象)の誕生につながる。

 

建築工学の学士でもあるTulusは、音楽を建築理論と同じように考え、音楽の持つ構成、機能、そして美しさは建築作品の基本にも通じるというのが持論である。

自身のレーベルTulus Co.から2011年のデビユーアルバム「Tulus」以来、前述の「Gajah」(2014年)、そして「Monokrom」(2016年)とコンスタントに作品を発表し、2016年現在、インドネシアの音楽シーンを代表するアーティストのひとりである。

 

ボーカリストとしての存在はインドネシアでは誰もが知るところであるが、楽曲の多くはTulus自身の自作であり、シンガーソングライターでもある。作風はJazzyなPOPソングであり、年齢や性別、国籍を超えた良質な現代音楽になっている。現在は拠点をジャカルタとバンドンに構え、インドネシア国内のTVやコンサート、Liveイベントに飛び回っている。

 

インドネシア 国内ではRolling Stone Editors’Choice Awards'Rookie of The Year'(2013)、One Indonesian Choice Awards'Male Singer of the Year'(2014)、HAI Magazine'Artist of the Year(2014)、AMI'Alubum Pop terbaik(2015)等々、多数の栄光を勝ち取っている。

 

また近年は日本・浜松(2015、2016)英国・コベントリー(2017)米国・サンフランシスコ(2016)オーストラリア・シドニー(2015)ドイツ・ハンブルグ(2013)、などでパフォーマンスを実行する等、国外でも積極的に活動を展開。

代表曲は「Gajah」のほか、「Sewindu」「Jangan Cintai Aku Apa Adanya」「Baru」「Teman Hidup」「Sepatu」「Pamit」など多数。(本サイト➡アルバム 楽曲へ)

なお、「Sepatu」は日本人アーティスト加藤ひろあき訳詞による、日本語バージョンもレコーディングされている。